こんにちは、アイコです。
介護のお仕事はやりがいがある反面、大変なことも多いですよね。
介護職を続けているとこんな風に悩んでしまうことはありませんか?
でも実はこれ、介護現場ではよくある悩みなんです。
介護の仕事は負担も大きくストレスを感じやすいことや、臨機応変に動かなければならないことが多いため、「自分には向いてないのかも」と感じてしまう人が多いのです。
逆を言えば皆通る壁なので、実は正直そこまで思い悩む必要はありません。
私は4年制の福祉専門大学を卒業後、介護業界で7年間、福祉業界としては9年間働いてきました。
正社員・パートに加えスポットで入ったものも合わせると、これまでに従来型及びユニット型特別養護老人ホーム、ショートステイ、訪問介護、グループホーム、デイサービスで働いた経験があります。
そうして実際の現場で働いている人々と関わる中で見えてきたものがあります。
この記事では
- 介護職に向き不向きはあるのか?
- 介護職に向いている人の特徴
- 自分が介護職に向いていないと思った時の考え方
について解説していきます。
介護職に向き不向きはあるのか?
結論から言います。
介護職への向き不向きはあります。
ですが実際、本当に向いている人というのは正直少ない印象です。
逆に向いていないという人も少ないです。
どういうことでしょうか?
詳しく解説していきます。
介護職に向いている人の特徴
私が実際様々な施設で働き見てきた中で「この人は介護職に向いているな」と感じた人の特徴です。
- 利用者にとってより良い介護を常に模索、提供し続けている
- 周りの流れを見ながら臨機応変に行動している
- 職員と利用者、両方の視点から物事を捉えられる
- ネガティブな感情を表に出さない
- 仕事を心から楽しんでいる
- ストレスケアが上手い
私は10ヶ所以上の施設を見てきましたが、実は上記に当てはまる人たちはかなり少ないです。
本人は頑張っているつもりでも結果としてひとりよがりな行動になってしまったり、感情が表に出やすかったりするからです。
利用者には優しいけど職員には厳しい…という方も多いのではないでしょうか。
また優しすぎるがゆえ一人でストレスを抱え込んでしまう人も少なくないです。
というかこれら全ての特徴に当てはまる完璧な人なんて、他の仕事だとしてもなかなかいないですよね(笑)
大体どこの施設でも、ある程度上記の特徴に当てはまる人は1割いれば良い方だと思います。
特に特別養護老人ホームやグループホームなど、介護度や利用者の人数が増えるほど職員の負担も大きくなります。
そうするとそのネガティブな感情は、どうしても自分もしくは相手を傷つけてしまうことが多いんですね。
役職や経験年数などは関係ありません。
普段優しいあの人が…なんてことはしょっちゅうです。
本来はあってはならないことなんですけどね…
それだけ介護職というのは精神的にも身体的にも負担が大きいということでしょう。
実際は介護職に向いていない人がほとんど?
先述した介護職に向いている人の特徴に当てはまる人は全体の1割程度と言いました。
じゃあ他の人は介護職に向いてないの??というとそういうわけでもありません。
介護職に向いていない人というのはほとんど見かけたことがありません。
ですが稀に、
・極端に仕事のスピードが遅く、通常の業務の流れより大幅な遅れが出る
・決められた時間の掃除など、やるべきことを全くやらない
・排泄介助など、自分が嫌だと思う業務はやらない
こういう人がいるのは残念ながら事実です。
そして私は出会ったことがありませんが、ニュースなどで取り上げられるような高齢者虐待をする人なども介護職としては向いていないでしょう。
介護職に限らずかもしれませんが…
ちなみにですが、一見仕事ができるように見える
・どんな利用者とも友達のように接している
・利用者のために何でもやってあげる
という人も必ずしも介護職に向いているわけではありません。
効率重視で雑になっていたり、利用者との距離を詰めすぎて傷付けてしまったり、利用者の残存能力を生かし切れずADLを落としてしまったりと、要するに自分本位の介護になってしまっているからです。
実際の現場ではどんな人たちが働いている?
実際の介護現場でも、介護職に向いている特徴に当てはまらない人が大半だと言いました。
逆に向いていない人もほとんどいないと言いました。
じゃあ他の人たちは?と言うと、
「皆それなりに対処しながら頑張っている」
です。
曖昧な答えですみません…(苦笑)
先に述べたように、介護職に向いている人の特徴に当てはまる人はほとんどいません。
ですがそうなれるように頑張っている人は沢山います。
私は介護以外にもアルバイトや派遣、フリーランス、業務委託などの掛け持ちで過去10種類ほどの職種を経験していますが、その中でもやはり介護現場はとても負担が大きく、ストレスがかかりやすいです。
利用者のために、より良いケアをしようと一生懸命頑張っている人たちは沢山いますが、正直全くストレスを感じずに働いている人はいないと思います。
特に認知症の方が相手だと理不尽なことを言われることも多いですし、そのイライラを抱えたまま働いている職員同士では関係性も悪くなりがちです。
さらに、介護に正解はありませんし、同じ利用者でもADLの変化で対応の仕方も常に変わってくるので、職員同士の持つ意見や価値観のぶつかり合いも起きやすいのです。
そうすると
と思い悩んでしまうのです。
でも残念なことに、介護業界においては正直これが普通です。
それでも何だかんだで皆ストレスをケアしながら一生懸命働いているのです。
なので少しでも介護に関わりたいという想いがあるのなら、「自分は介護職に向いていないんじゃないか」と思い悩む必要はありません。
愚痴がこぼれてしまってもそれは仕方のないことです。
本当に辛いのに無理に続けるのはNG
だからと言って本当に心から辛いのに、無理に割り切って仕事をしましょうという話でもありません。
ストレスを解消し切れないまま続けても、自分にとっても相手にとっても為にならないからです。
特に女性の場合、身体のことや家庭のことなど、プライベートとのバランスも大事です。
自分や相手を守る為にも、思い切って転職を考えることも選択肢の一つです。
ですがいきなり未経験の業界に転職するのは抵抗があるかもしれません。
そんな時は同じ介護職でも、働く施設を変えてみるのも一つの手です。
施設の種類による違いはもちろん、同じ種類の施設でも場所によって特徴も違いますし、それぞれの性格に合う、合わないタイプの施設があるのです。
例えば私の場合、元々マイペースな性格のため従来型特養では業務のスピードについていけず、加えて介護度も重いので体力が持ちませんでした。
かと言って介護度の低いデイサービスでは、人見知りなのに利用者との会話の時間が多く、そこに負担を感じてしまいました。
そうすると少人数でかつ、そこそこの業務量があるユニット型特養やグループホームがちょうど良いな、となるのです。
なので今いる環境が辛いと思っても、それはただ自分に合わないタイプの施設にいるだけかもしれません。
自分に合う施設の選び方についてはこちらの記事で紹介していますので興味ある方は参考にしてみてください。
介護業界はどこも人手不足なので、正直転職のハードルは低いです。
もし今の職場は合わないかも…と感じたら他の施設を探してみるのも一つの手かもしれません。