こんにちはアイコです。
介護の仕事は楽しいイメージの反面、知識も技術も必要で難しく感じてしまいがちですよね。
私も最初の数年間はなかなか慣れずに難しいなと感じている部分が多くありました。
この記事では
- なぜ介護の仕事は難しいと感じてしまうのか
- 介護職が特に難しいと感じやすい部分
- 介護の仕事で難しいと感じた時の解決方法
についてお話しします。
目次
なぜ介護の仕事は難しいと感じてしまうの?
そもそもなぜ介護の仕事が難しいと感じてしまうのかというと『「介護」には正解がないから』です。
介護職は対人の仕事なので、コミュニケーションはもちろん介護技術においても全てに決まったマニュアル通りにいくわけではありません。
同じ利用者に介護をする場合でも、その人の持つ身体能力や体調も日々変わるので臨機応変に対応していかなければなりません。
高齢者の場合、今まで出来てたことが急に出来なくなることなどもあります。
そのため「より良いケア」を模索していかなければいけないのですが、職員によっても「より良いケア」の価値観は異なります。
利用者とのコミュニケーションに意識が向きがちですが、この職員同士のコミュニケーションも介護職の特徴的な難しさを上げている要因でもあります。
介護職員はその職員によってやりやすい方法や経験年数なども違うので、先輩から教わろうにも人によって言ってることが違う…と戸惑ってしまうこともありがちだからです。
そうするとより介護の仕事が難しいと感じてしまうのです。
介護職の仕事内容で特に難しいと感じる部分
介護職の仕事内容で特に難しいと感じる部分は主に以下の2つです。
・食事・排泄介助や移乗などの介護技術
なぜならば先述の通り、こうした「介護」には正解がないからです。
介護の仕事は日常生活のケアなので、その仕事内容は多岐にわたります。
要するに「人が日常生活を送る上で必要なすべて」をケアするのです。
掃除や洗濯といった日常の家事援助であればそれほど難しく感じないかもしれませんが、こうした介護職としての根幹の部分は難しく感じることが多いでしょう。
利用者とのコミュニケーション
介護職の仕事で最も難しいと感じやすいのは利用者とのコミュニケーションではないでしょうか。
利用者が認知症の方の場合は特に難しく感じやすいです。
認知症の方は良くも悪くも刺激を受けやすいからです。
場所や時間帯、周りにいる人など、様々な刺激に影響を受けて体調が変化します。
穏やかだと思っていたら急に怒り出したり、怒ってるかと思えば急に笑い出したりなどは日常茶飯事です。
また過去と現在の記憶が混ざったり物取られ妄想があったりと、その人の世界が出来上がってしまうので周りと話が合わないと混乱してしまいます。
周りの話に納得できずにトラブルを起こしてしまうこともあります。
そして認知症にも種類があり、その程度も違うので経験の中でより良い言葉かけやコミュニケーションの取り方を学んでいかなければいけません。
そのため認知症の方のコミュニケーションは難しいと感じやすいのです。
もちろん、介護の仕事では認知症じゃない方と関わることもあります。
それならば大丈夫かというと必ずしもそうではありません。
もちろん問題ない方も多いですが、中には認知症でなかったとしてもこだわりが強かったり、好き嫌いが激しかったりと関わりが難しい方もいます。
このように対人の仕事という点ではやはり利用者とのコミュニケーションは難しいと感じやすい部分です。
食事・排泄介助や移乗などの介護技術
介護の仕事において、次に難しいと感じやすい部分は食事・排泄介助や移乗などの介護技術です。
ボディメカニクスや介護技術などはある程度決まったやり方はありますが、全部が全部型通りにはまるわけではないからです。
同じ利用者だとしても、その人の身体能力や体調は日々変化します。
例えば
- 食事がうまく飲み込める日と飲み込めない日がある
- トイレで支えなしで立てる日と立てない日がある
- 穏やかな日と不機嫌で怒りやすい日がある
などです。
またおむつの当て方なども利用者の体格によって少しずつ変わってくるので、より良いやり方というのを一人一人模索していかなければいけません。
特に寝たきりで拘縮のある方や痩せ細っている方などはおむつを綺麗に当てるのも難しいです。
それに加え、利用者だけでなく職員も一人一人体格が違います。
特に男性職員と女性職員では基礎体力も違うので、移乗介助のやり方もかなり変わってきます。
そのため先輩としても、後輩にどのやり方で教えれば良いのかわからなくなってしまうことさえあります。
そうなると介護職員は常に「自分のやりやすい方法」を探さなければいけないので、難しいと感じてしまいやすいのです。
介護職が難しいと感じた時の解決策
介護職が難しいと感じた時の解決策は
・出来るだけたくさんの先輩や上司から学ぶ
です。
初めのうちはわからないことが多くて当たり前です。
また食事介助やおむつ交換なども慣れないうちはなかなか上手く出来ません。
丁寧なケアを心がけるほど時間もかかってしまうでしょう。
こうした部分はひたすら経験を重ねて慣れていくしかありません。
とはいえ自己流のやり方では成長にするにも時間がかかってしまいます。
そのため「基本を学びつつ身体も動かす」のが介護職の難しさを乗り越える最短の近道です。
とはいえ今の時点ですでに「自分は介護職には向いていないのかも…」と悩んでいるのであれば、こちらの記事もおすすめです。
介護技術の“コツ”について勉強する
介護技術において難しいと感じている部分があったら、まずは本やネットなどで自分なりに介護技術のコツについて勉強してみるのがおすすめです。
ベタと思われがちですが、意外とそこまで熱心に取り組めている人も少ないからです。
介護職員の中には、実は基本を知らないままなんとなくのやり方で年数だけ重ねている人たちも存在します。
そのような先輩に教わってもスムーズにいかないのはもちろん、お互い安全な介助も出来なくなってしまいます。
もちろん対人の仕事なので、技術について勉強してもマニュアル通りにいかないことも多いでしょう。
ですが介護技術の基本的なやり方やコツについて頭に入れておくことで、それを軸に自分なりのやりやすい方法が見つかりやすくなります。
また介護現場は忙しかったり、シフト制のため毎回教えてくれる人が変わったりするので、知らない間に「情報の抜け」が出来ている場合があります。
教えてくれるはずの先輩も「もう知っているだろう」と思い込んでいて、本来教わるはずのことを教われないままになってしまう場合もあります。
そうした穴を埋めるためにも、自分なりに介護技術について勉強してみると「こんなやりやすい方法があったんだ」と意外な発見があるかもしれません。
出来るだけたくさんの先輩や上司から学ぶ
介護の仕事で難しい、わからないと感じている部分については出来るだけたくさんの先輩や上司に聞いてみるのもおすすめです。
おそらく最初の頃は先輩職員についてもらって仕事を教わるかと思いますが、それだけでは不十分なことが多いからです。
例えば先ほどもお話ししましたが、男性職員と女性職員では体格も違うので、移乗のやり方ひとつ取っても全く違うやり方をしている場合があります。
無理に自分に合わないやり方をしていると、いつまでも上手く出来るようになりません。
私も介護職として働き始めたばかりの頃は、隙間時間に出来るだけ体格の近い女性職員の先輩にやり方を教わるなどしていました。
また経験年数の長い介護職員ほど、その人なりの介助方法や利用者への対応方法などを身に付けていることも多いです。
そのため人によって「皆はこうしてるけど、私はこのようにしているよ」などとよりスムーズな方法を教えてもらえる場合もあります。
「介護に正解はない」からこそ、ただ教わるのを待つのではなく自ら積極的な情報収集を心がけ、自分に向いている方法を模索していく必要があります。
出来る限りたくさんの先輩や上司に教わりいくつかのパターンを試してみることで、自分なりに最も良い方法を見つけていくのがおすすめです。