介護職では生活できないと言われてしまう理由とその実態について紹介

介護職として働き始めたけどあまりにも手取りが低くてびっくり…こんなんじゃ生活できないよ。みんなどうしてるの?

介護職って興味あるけどお給料安いとも聞くし…実際どうなんだろ。介護職だけで生活できるのかな?

こんにちはアイコです。

介護職は他の業界に比べお給料が安いと言われていますよね。

介護職として働き続けても生活できないのでは…と不安になるかもしれません。

ですが世の中には介護職として働いてしっかり生計を立てている人はたくさんいますよね。

そこでこの記事では

  • 介護職では生活できないと言われてしまう理由と実態
  • 実際の介護職員はどのように生活しているか
  • 介護職が低所得から抜け出すコツ

について紹介します。

介護職では生活できないと言われてしまう理由

介護職では生活できないと言われてしまう理由は大きく分けて3つあります。

・平均年収が他の業界よりも低い
・昇給の幅が少ない
・不規則な生活で休日も疲労が抜けにくい

といったことです。

介護職では生活できないと言われてしまうのはやはりお給料の問題が大きいかと思います。

しかし全ての介護職のお給料が低いというわけでもありません。

詳しく解説します。

理由①平均年収が他の業界よりも低い

介護職では生活できないと言われる最大の理由は、介護職の平均年収が他の業界よりも低いことにあります。

確かに経験年数が浅いと月の手取りが十数万ということもある業界です。

特に介護職は責任も重く体力仕事も多いので、お給料に見合わない…という意見も出やすいです。

しかし実際は普通に生活するには充分なお給料がもらえる所も多いです。

ではなぜ介護職の平均年収が低いのかと言うと、介護業界は民間企業などと比べ大きく稼ぐことが難しい業界だからです。

他の業界ではトップ層になるほど大きく稼ぐ人が出てくるので、必然的に平均年収が引き上げられます。

ですが介護業界はそれがないので、平均年収が低くなってしまいます。

そのため介護職=稼げないというイメージが強いのです。

理由②昇給の幅が少ない

2つ目の理由は昇給の幅が少ないことです。

先述の通り、介護業界は大きく稼ぐことが難しい業界です。

ですが逆を言えば、細く長く安定しているとも言えます。

特に介護業界では、資格を取ることで確実なキャリアアップが図りやすいです。

他の業界では、仕事における成果を出すことでキャリアアップを図ることが多いと思います。

それはつまり成果を出せなければキャリアアップは難しいということです。

一方、介護業界は売り上げなどの目に見える成果が出る仕事ではないので、どちらかと言うと専門知識が重宝されます。

そのため資格があるだけでも是非来てほしいという施設も多いのです。

理由③不規則な生活で休日も疲労が抜けない場合も

3つ目の理由としては疲れが抜けにくいということです。

介護職は夜勤があるところがほとんどでシフト制が基本のため、生活リズムが乱れがちです。

また特養など常時介護を必要とする方が多い施設ほど、動き回り力仕事も多くなるのでなかなか疲れが抜け切れません。

慣れてしまえば良いのですが、介護職として働き始めの頃は特に1つの仕事をこなすのにも時間がかかってしまい、余計に疲労感を感じやすいです。

そうなると「このままずっと同じ所で仕事を続けてても良いのかな…」と考えてしまいがちです。

これについては私自身、より体力的負担の少ない施設に転職することで解決しました。

介護職は疲れやすい仕事というのは間違いありません。

ですが夜勤のない施設や日勤のみで受け入れてくれる施設もあるので、自分に合う施設を見つけることで無理のない働き方をすることは可能です。

介護業界は賃上げの発展途上

元々給与が低いと言われ続けている介護業界ですが、実は賃上げについては発展途上なのです。

近年では、実は介護職の年収は年々増加傾向にあります。

なぜならば高齢化による介護業界の人手不足の状況に対し、国が給与を上げる施策を行っているからです。

「処遇改善加算」と呼ばれるもので、現在では9割以上の施設でこの加算が付きます。

この他にも、2021年11月時点で介護職の3%(月9,000円程度)の賃上げが決定されました。

まだまだ足りない部分も多いかもしれませんが、今後高齢化が進む中でこれ以上介護職が蔑ろにされるということは考えにくいでしょう。

また介護職は資格手当や夜勤手当など、何かと手当が付きやすいのも特徴です。

そのため「介護職はお給料が低い」というイメージは根強いですが、フタを開けてみれば意外とそうでもないのが実態です。

ただし中には実際にお給料が低い施設があるのも事実なので見極めが必要です。

実際の介護職の人たちはどのように生活している?

実際の介護職の人たちはどのように生活しているのかというと

・実家で貯金をしてから一人暮らしをする
・一人暮らしで少しずつ貯金をする
・結婚して夫婦で協力し合う

といったパターンが多いです。

実際、介護職として働きながら生活している人たちはたくさんいます。

本当に介護職で生活できないのであれば誰も働き手がいなくなってしまいますよね。

確かに初めはこの給与では厳しいと感じる部分もあるかもしれませんが、通常であれば経験年数を積むことで昇給が図れます。

しかし介護職の待遇は正直施設によっても差があります。

あまりにも生活できないと感じたら無理せず転職することをおすすめします。

ここでは実際の介護職の人たちがどのように生活をしているのかをご紹介します。

実家暮らしから始めて貯金をする

実家と職場が近い場合に限りますが、最も堅実なパターンは実家暮らしから始めて貯金をすることです。

私の場合はこれでした。

もちろん実家に生活費は入れていましたが、一人暮らしをするよりもかなり楽でした。

1,2年ほど実家で生活をすることで貯金もだいぶ貯まりやすくなります。

ある程度貯まってから一人暮らしを始めると通常よりも生活に余裕が出来ます。

同期の友人もこのパターンで生活をしていました。

一人暮らしは出来るが厳しい面もある

実家が遠い、家庭の事情で実家での生活は難しいという場合、介護職と言えど一人暮らしも可能です。

実際に私の周りでも一人暮らしをしている人が多くいました。

しかしやはり貯金はしにくいようです。

以前同期同士で貯金の話になったことがあるのですが、やはり実家暮らしと一人暮らしではかなり大きな差がありました。

ちなみに当時は皆新卒だったので手取りは18万程度だったと思います。

普通に生活していく分には問題ありませんが、貯金をしていくには時間がかかると考えて良いでしょう。

介護職同士で結婚する

介護職に多いのが同じ介護職同士で結婚をするパターンです。

女性の場合、介護職同士で結婚するのは可能だろうかと心配になるかもしれませんが、実際は結婚している人がかなり多いです。

子供が欲しいと考えた場合でも産休育休がしっかり取れる施設も多いですし、産前産後は日勤のみなど調整してくれる所も多いです。

生活費のために結婚するわけではないでしょうが、家賃や光熱費などは分散できるので、むしろ介護職同士の結婚はメリットと言えます。

もちろん介護職以外の人と結婚する場合もあります。

介護職が低所得から抜け出す方法

介護職では地域や施設によって待遇にも大きな差があります。

そのため「本当にこれじゃ生活できない…」と感じている人もいるでしょう。

そこでここでは介護職が低所得の状態から抜け出す方法をご紹介します。

より待遇の良い施設に転職をする

介護職が低所得から抜け出すためにはベタですが転職がおすすめです。

介護職は責任感が強い人が多いため、転職に抵抗がある人もいるかもしれません。

また「介護職=低所得」というイメージから、どこへ行ってもあまり変わらないと考えている人も多いかもしれません。

ですが実際は施設により待遇に大きな差があります。

出来るだけ高待遇な施設を選ぶポイントとしては、

  • 有料老人ホームのような民間の施設
  • 病院と両方運営している施設
  • 可能であれば出来るだけ都心に近い施設

などがおすすめです。

私自身最初の施設は業界の中でも給与が良いと言われていたのでしばらく他を探すことをしなかったのですが、周りを見渡してみると実際は他にも待遇の良い施設はありました。

介護業界は転職もしやすいので、最初から諦めずにより待遇の良い施設を探してみることをおすすめします。

雇用形態を見直す

次に低所得から抜け出すために出来る方法は雇用形態を見直すことです。

実は正社員に拘らずとも正社員並みに給与がもらえる場合があります。

それは介護派遣や夜勤専従職員などです。

介護派遣とは数年間だけ派遣先の施設で働く形態です。

短期ではありますが給与は派遣会社から支払われるので通常の正社員よりも待遇が良い場合が多いです。

また派遣先の施設が合わないと感じても契約期間が決まっているので同じ施設でずっと働き続ける必要がありません。

施設によっては正社員に登用してもらえる場合もあるので、自分に合う施設が見つかるまで介護派遣を利用するというのも一つの手です。

そしてもう1つが夜勤専従職員です。

その名の通り夜勤を専門として働きます。

この場合も正社員ではないのでボーナスは出ないものの、週2日程度の労働で正社員以上の月収をもらえる所も多いです。

稼ぎたい時は多めに夜勤に入るなども可能です。

掛け持ちや副業をする

最後の選択肢は介護職としての掛け持ちや副業をすることです。

単純に労働時間が増えれば収入も増えるからです。

実際に私の働いていた施設でも、他の施設と掛け持ちをしていたり、別の仕事をしていたりする人たちがいました。

ただし就業規則などで副業が禁止されている場合もあるので注意が必要です。

また介護職はただでさえ体力を使う仕事なのであまり無理したくないという人も多いでしょう。

現在では、クラウドソーシングやせどり(物販)など自宅で出来る副業も増えています。

またデリバリー系などは登録するだけで個人事業主としていつでも自分の好きな時間に稼働することが出来ます。

Wワークとして固定のアルバイト先を探すのも手ですが、より融通を効かせたいなら副業について色々調べてみるのもおすすめです。