こんにちはアイコです。
介護職って和気あいあいとして楽しそうなイメージがありますよね。
その反面大変そうな気もするし現場を見ないと上手くイメージが掴めないかもしれませんね。
実際に働いている人たちはどう感じているのでしょうか?
この記事では、複数の異業種も経験しつつ介護士としても7年働いてきた私が
- 介護職は楽しいのか?その魅力と理由
- 介護職として最もやりがいを感じる瞬間
- 介護職ならではの仕事の楽しみ方
について体験談を交えながら解説していきます。
目次
介護職って楽しいの?介護士歴7年の私が介護職の魅力を語ります
私は転職や複業などで介護以外にも様々な仕事をしてきましたが、やはり介護職は他の仕事よりも楽しいと感じる瞬間が多いと思います。
逆に大変なことも多いのですが、それを吹き飛ばせるぐらいに笑って過ごしている時間もたくさんあります。
ただし、私自身様々な施設を経験してわかったのは、その施設の特徴が自分に合っているかどうかで楽しさややりがいも大きく変わるということです。
正直なところ「この施設は自分には合わないな…」と思った所ではあまり楽しいとは感じることができませんでした。
『自分に合う施設を見つけるためのポイント』についてはこちらの記事で解説していますので、興味ある方はあわせて読んでみて下さい。
また施設の種類や働きやすさについてはこちらの記事も参考にしてみてください。
その一方で、きちんと自分に合う施設を見つけることが出来れば楽しみながらやりがいを持って仕事をすることが出来ます。
中でも特に「楽しい」「やりがいを感じる」瞬間は以下の通りです。
利用者の意外な一面を発見した時
介護職として働いていて日常的に楽しいと感じる瞬間はやはり利用者と会話をしている時です。
その中でも特に利用者の若い頃のお話や仕事のこと、趣味のことなど聞いてみると意外な一面が見えてくることがあり面白いです。
どうしても「今」の利用者を見てしまいがちですが、若い頃はこんな仕事をしていたとか、何が得意だったとかこういう生活をしていたとか、今ではあまり想像できないような意外なお話がどんどん出てくることがあります。
他にも好きな食べ物の話や住んでいた街の様子など、掘り下げてみるとたくさんの興味深いお話を聞くことが出来ます。
また意外な一面という意味では、認知症が進みほとんど会話が出来ない方が反応を示してくれた時も挙げられます。
例えば普段一切しゃべらない方でも、
- じゃんけんをすると反応して手を動かしてくれる
- 歌を歌うと一緒に歌ってくれる
- いつも無表情なのに甘い物を食べると笑顔を見せてくれる
などといったことがあります。
楽しいというより嬉しい瞬間かもしれないですね。
それ以外にもレクリエーションの際に意外な一面が垣間見えることがあり
- お料理で器用な包丁捌きを見せてくれる
- 実は絵がとても得意だった
- ボウリングが上手だった
- お散歩に行ったらその地域の豆知識を教えてくれる
といったこともあります。
私自身介護職として働く中でこうした利用者の意外な一面を見れる時が一番楽しいな、と感じていました。
利用者のための新しい取り組みを模索している時
利用者のための新しい取り組みを模索している時も介護職として働いていてやりがいを感じられる瞬間です。
ケアプランを作るのはケアマネージャーなのですが、介護士もケアマネと相談しながら一緒に支援の方向性を考えたり、すでに決められたプランの中で具体的にどういう取り組みが出来るか、などと考えたりする時があります。
など日々の様子や利用者の状態を見ながらより良いケアを模索していきます。
必要に応じて看護師や管理栄養士、理学療法士などにも相談をしながら決めていきます。
このように「利用者のために何が出来るか」を常に模索することで
- 少食だった利用者が以前よりもしっかり食べられるようになった
- 利用者が自分から進んで家事を手伝ってくれるようになった
- 利用者間のトラブルが少なくなった
などより良い環境を作っていくことが出来るのでそうした際にやりがいを感じます。
利用者が元気になっていく姿を見た時
介護職としてのやりがいを最も感じるのは利用者が元気になっていく姿を見た時です。
在宅復帰を目指すための老人保健施設やリハビリ型のデイサービスでない限り、利用者がどんどん元気になっていくというイメージはあまりないかもしれません。
ですがケアの方法次第では入居時よりも元気になってもらえる場合があります。
例を挙げます。
私がユニット型特養に勤めていた時、車椅子で入居してきた利用者がいました。
その方はトイレなどで立ち上がることは出来るのですが、立ったまま体の向きを変えるのもやっとでもちろん歩くことなど出来ませんでした。
ですが最終的にその方は一人で歩けるようになったのです。
その方についてはご家族の希望もあり、空いた時間に可能な限り歩行訓練を行っていました。
正直、従来型特養だったら無理だったのではないかなと思います…
従来型特養でも理学療法士の方がリハビリなどを行ってくれるのですが、人数が多いためなかなか一人一人にしっかりと時間をかけられません。
ですがユニット型特養は少人数のため、1日の流れも緩やかで比較的時間にゆとりがあります。
ご家族も献身的な方だったので定期的に来所しては一緒に歩行訓練を行っていました。
そうこうしているうちにその方はどんどん足腰が強くなり、スタスタとはいかないもののゆっくりであれば一人で歩けるようになったのです。
個室でベランダもある部屋だったので、その方は一人で洗濯物を干せるまでに回復しました。
『終の住処』とまで言われる特養ですが、ケアの仕方によっては健康を取り戻してもらうことも出来るんだ、と嬉しく感じた瞬間です。
多くの人の役に立てていると実感できた時
介護職として働いていて魅力的だと思うのは多くの人の役に立てていると実感できた時です。
介護の仕事では目の前の利用者はもちろん、利用者のご家族や周りのスタッフ同士でもお互いを気遣い、協力し合いながら働いていきます。
そもそも私自身、福祉の仕事をしたいと思ったのが「人の役に立つ仕事がしたいから」でした。
世の中のどんな仕事も人の役には立っているのですが、ダイレクトにそれを実感できるのが介護の仕事の魅力だと思います。
中でも特に「人の役に立てているなぁ」と実感出来るのは利用者のご家族から感謝の気持ちを伝えられた時です。
- 面会時に「家にいた頃よりも穏やかに過ごしている様子で安心できます。皆さんのおかげです。」などお礼を言って下さった時
- 「皆さんお優しいって母が喜んでました。」と利用者の気持ちを伝えていただいた時
- 遠方に住んでいるご家族から感謝のお手紙をいただいた時
などなど
こうした言葉を直接聞くことが出来るのはとても嬉しいことです。
介護の仕事は利用者だけでなく、ご家族にも安心して過ごしていただく為に役立っているんだと実感出来るととてもやりがいを感じます。
趣味を活かしながら仕事をしている時
少し意外かもしれませんが、趣味を生かしながら仕事が出来るのも介護職の魅力の1つです。
私の場合取り入れていたのは音楽やインテリアなどです。
新卒の頃勤めていた特養では楽器が出来る人が何人かいたので、ギターやベースなどを持ち寄って演奏会をしたことがあります。
私たちが企画する以前から、先輩たちもオリジナルソングを作って披露したり、時々演奏会を開いたりして楽しみながら仕事をしていました。
その後私はユニット型の特養に異動したのですが、そこでは施設内のインテリアを担当させてもらいました。
元々インテリアや物作りなどが好きだったので、季節ごとなどに様々な飾り付けをするのが楽しみの1つでした。
この他にも例えば料理や編み物など、自分の趣味をレクリエーションとして利用者と一緒に楽しむことが出来るものは色々あると思います。
このように自分の趣味を仕事に取り入れて利用者と一緒に楽しむことが出来るのも介護職の魅力です。
介護職は大変だけどやりがいもあって楽しい仕事
介護職は大変なことも多いですがその分やりがいをはっきりと感じることが出来る楽しい仕事です。
特に介護職の良いところは自分でキャリアを選びやすことです。
実際に私の周りでも「将来的には相談員として働きたい」と社会福祉士の資格を取って異動した人もいれば、逆に「ずっと現場で楽しく働きたい」という人もいました。
仕事としてのやりがいを感じることが出来る環境を選びやすいのです。
また私自身はずっと現場にいますが異動や転職を繰り返すことでより自分の働きやすい環境に近づけることが出来ました。
介護業界は他の業界に比べ転職がしやすいですし、経験があればなおさらです。
もし働いてみて「自分には合わないな」「仕事がつまらないな」と感じた時は転職を視野に入れるのもおすすめです。